診療科のご紹介
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循環器内科
診療内容
循環器は、血液などを身体に循環させるための器官のことです。
心臓・血管・リンパ管など主に心臓・全身血管に関連する疾患が循環器内科の診療内容となります。
動脈硬化が原因の冠動脈(虚血性心)疾患(心筋梗塞、狭心症)、心不全、不整脈、高血圧症、弁膜症、心筋症、先天性心疾患、閉塞性動脈硬化症などです。
心疾患は日本人全体の死因で癌に次ぐ第2位を占め、超高齢者では老衰を除けば1位となります。
癌は大腸、肺など各科に渡りますが、心疾患は循環器内科(開心術は心臓外科)専門医が主に診療します。
喫煙、糖尿病、高血圧症、高脂血症、肥満が冠動脈に障害をきたし死に至る危険因子として有名で、動脈硬化を原因とする脳梗塞、腎臓病、動脈閉塞症などの原因ともなります。
これら危険因子、心臓病の原因になり生命予後にかかわる生活習慣病の診療にも循環器内科医が対応します。
循環器内科医の中村政彦が2023年3月で山梨県立中央病院(県中)を退職し、4月から当院で診療を始めました。
ドプラー血流計、血圧脈波(ABI)計、負荷心電計、24時間血圧計などまだ揃わず限られた診療ですが、当院の高齢リハビリテーション(リハビリ)対象者は心血管疾患や危険因子の合併症も多く、リハビリ時の心事故を防ぎ患者さんのための医療を心がけております。
循環器専門医で超音波専門医・指導医、放射線核医学専門医・指導医の資格保有者は県内で一人です。
不整脈・降圧・心不全薬などの薬理学的研究・教育歴、不整脈学会植込み型除細動器/ペーシング心不全治療(ICD/CRT)認定資格、着用型自動除細動器(WCD)処方資格も有しており、県中で山梨県初の不整脈カテーテルアブレーション治療を開始し1)、冠動脈疾患カテーテルインターベンションも早期に始めました。
他施設での循環器疾患の診断、薬物・手術治療などのセカンドオピニオンの対応も考えております。
近年、心不全リハビリの生命予後改善効果、有用性が報告され、県中で心不全診療パスや心臓大血管リハビリの新規立ち上げに係わってきました。
当院でも要望があり予算的に人員や心肺運動負荷装置(CPX)が整えられたら、保険診療でも優遇され、患者さんのための医療に役立つ入院心臓リハビリを開始できればと思っております。
2024年2月、当院の中村政彦が共同著者の心不全、腎不全、不整脈治療に期待される世界初の新薬の基礎研究論文がImpact Factor (IF) 9.473(2021年)の医学誌に掲載されました2)。
1)日本内科学会誌.1996;85:115-117.
2)Br J Pharmacol. 2024;181:3401–3419.
取り扱っている主な疾患
- 冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症)
- 心不全
- 不整脈
- 高血圧症
- 弁膜症
- 心筋症
- 先天性心疾患
閉塞性動脈硬化症など周辺開業医と同様の外来検査機器が今後揃えば可能となります