診療科のご紹介
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歯科
診療内容
本院は車イスを利用されている患者様が多い為、病院本棟から歯科治療室への入口は段差がなくスムーズに移動できるようになっています。また診療チェアは2台ありますが、車イスに座ったままの治療も出来るように診療室の床面積を広めに確保してあります。
その結果、歯科では入院患者様だけでなく、退院後外来通院される、車イス利用者にも対応できます。
入院期間中、口腔内に関する最大の問題点はプラークコントロールと口腔機能の回復の2点です。
プラークは、食渣(食べかす)と微生物の集まりで、歯周病や歯牙齲蝕(虫歯)の原因です。またプラークが気道に落下して肺に入り込むと重篤な肺炎を起こすことや、歯周病によって増えた微生物が血管に入り込み、血小板や赤血球を集めて塊を作ってしまう事があります。その塊が血液の流れに沿って移動し、脳や心臓の血管を詰まらせて脳梗塞や心筋梗塞をおこす可能性があります。
その為、入院期間中、特に手が不自由な方のプラークコントロールが重要になります。
口腔機能の回復は、虫歯や歯周病によって歯を失うなどして咬み合う機能を回復するというものです。歯の存在は食べ物を咬むという機能の他に、食べ物を飲み込む、話し言葉を発する際に重要な存在です。
口腔機能が低下すると食物の種類が制限ざれるので、免疫力の低下から病気にかかりやすくなります。また食事や会話に支障をきたすと人との付き合いが少なくなり、その為家に閉じこもりやすくなると、身体的にも精神的にも活動が少なくなり、高齢者の場合では寝たきりや認知症の引き金にもなります。
高齢者が身体的・精神的さらに社会的に健康な生活を送る為には、口腔機能を維持する事が重要になります。
当院では、レントゲン写真を併用しながら、プラークコントロールの為に超音波スケーラー等を用いて、歯石やプラークの除去を行っています。
また口腔機能の回復の為に、虫歯の治療や保存不可能な歯の抜歯、さし歯や入れ歯の修復・作製を行っています。
また顎関節症がある場合、治療用の道具(スプリント)を使用した処置も行っております。
更に当院に常勤している歯科医師の他に、東京で開業しておられる2名の先生方が毎週土曜日においでになり、専門的な知識を生かした治療を行っています。
取り扱っている主な疾患
- 歯周病
- 歯牙齲蝕等の感染症
- 顎関節症など
- 義歯の作成、調整